アトリエに咲いた白いツツジには、たくさんのコマルハナバチが集まっている。雄しべにまとわりついていて、蜜を吸うよりは花粉集めに熱心な様子だ。後ろ脚に花粉団子をつけているものが多い。もう巣作り、子育てがはじまっているのがわかる。
ツツジにとって、コマルハナバチは受粉を助けてくれる特別な存在のようだ。雌しべがずいぶん先の方に飛び出しているのを見ると、蜜を吸いにくるものより花粉を集めにくる虫に受粉の仲立ちを期待している様子が想像できる。
見ていると、わずかに開いたつぼみをこじ開け中に入っていくものがいた。体中花粉だらけにして出てくる姿を期待したが、特にそんなふうにはならないようだった。
◎海野和男講演会
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