アサヒペンタックスSPは1964年に発売されたTTL露出計と言って、レンズを通った光を測光する最新システム搭載、値段は確か50mm1.4付きで49800円、ニコンFなどの半額以下だったと思う。僕は都立青山高校の2年生。発売直後に親にせがみ、借金をさせて買わせたというとんでもない息子だった。買ったのは新宿東口のさくらや。当時はヨドバシカメラなどはなくさくらやが唯一量販店であったと思う。このカメラで6月25日の誕生日に群馬県水上の奥でモノクロでウスバシロチョウを撮影したのが初めての昆虫生態写真となった。当時はマクロレンズなど持っておらず、50mmのレンズにテレコンを付けて撮影、これでフイルム上で1/5倍まで写せるから、何とか大写しができた。
写真のベローズとベローズ用100mmはプロ写真家を宣言した1970年ごろによく使った組み合わせだ。ベローズ、レンズ共に当時使ったものである。この組み合わせは70年代後半まで僕のメイン機材であった。
◎クラシックカメラで自然を撮る2002年春出版予定
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