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Vol.15 星がおしえてくれた新しいライフスタイル
フリーライター 景山えりかさん

  • 2009年12月1日
景山えりかさん

フリーライター / 景山えりかさん

Profile
東京都出身。プロのダンサーとしてオペラやミュージカル、イベント等に多数出演。約13年間活躍後、フリーライターへ転身。LOHAS、エクササイズ、スピリチュアル、著名人インタビューなどを得意とし、現在は女性誌を中心に取材・執筆。ライター業の傍ら、月(宇宙)・暦・時間とライフスタイルをテーマにしたワークショップの講師、科学館でのボランティア、NPOへの参加など、活動は多岐に渡る。
第1期LOHASライフスタイリストコース修了(NPOローハスクラブ認定)。星空準案内人、NPO法人小さな天文学者の会正会員、千葉市科学館ボランティアスタッフ、コズミック・ダイアリー公式講師。
ブログ『Cosmic Life 〜宇宙を感じるライフスタイル〜』メルマガ『月が導く神秘のことば』

 

 今回ご紹介する景山えりかさんは、日本のLOHAS創世期に立ち会ったフリーライター。LOHASなワークアウトとして話題を集めたbudokonの日本初上陸の際には、媒体への紹介や、のちのイベント開催のきっかけを作るなど活躍されました。最近は、取材する側としてだけでなく、ワークショップの開催やNPOへの参加、ボランティア活動などにも積極的に取り組んでいます。そのきっかけは、どうやら月や星(宇宙)にあるようです。

転機となったLOHASとの出合い

 

LOHAS について多数の記事を手がけた
LOHAS について多数の記事を手がけた。
 「ライターとして駆出しの頃は、エンターテイメントやウエディング、グルメ、タウンガイドなど、依頼があればなんでも書いていました。幅広く書けることは強みでもありますが、2年目くらいからテーマがほしいと思うようになって。いろいろなジャンルを取材・執筆しながら模索しているときに、たまたまインターネットで見つけたのが“LOHAS”という言葉。そのコンセプトに共感したのと、自分のライフスタイルとの共通点もたくさんあって、「これだ!」と確信しました。ちょうどLOHAS系女性誌が創刊されて間もない頃で、すぐに編集部へ自分の作品を送ってみたところ、運良くお仕事をさせていただくことになったんです。LOHASといっても様々な切り口がありますが、取材する機会が多いのは、LOHASの5つのカテゴリーの中でもHealthy Lifestyles(オーガニック食、マクロビオティックなど)、Alternative Healthcare(漢方、アロマテラピー、ホリスティックビューティーなど)、Personal Development(ヨガ、フィットネス、スピリチュアルなど)。どれも日常生活と直結する内容なので、仕事をしながら自分自身も多くを学ばせていただき、ライフスタイルや環境を考えるいい機会を得ることができました」


“自分の時間” と“社会の時間” のバランス

雲海の上に顔を出した満月前日の月
ハワイ島・マウナケア山頂(標高約4200m)から見た、雲海の上に顔を出した満月前日の月。
間もなく日没
月の反対側では間もなく日没。月・地球・太陽のシンクロ体験に感動し、空(宇宙)が時間であることを実感。
 「仕事を通してLOHASの知識が深まる一方で、ライターの不規則な生活と自分好みのナチュラルなライフスタイルが合致しないことにストレスを感じるように。まるで、“人間としての本能的な自分の時間”が、“社会の時間”に侵食されていくような感覚。そんなことを日々感じているときに、知人が教えてくれたのが『13の月の暦(コズミック・ダイアリー)』でした。これは、マヤ暦研究の第一人者であるホゼ・アグエイアス博士が提唱する新しい暦で、(ひと月を)28日×13ヵ月+1日(=365日)で構成されています。知人から「地球が太陽の周りを1周する間に、月は地球の周りを13回まわっているんだって」と聞いたとき、目からウロコがぼたぼたと落ちました(笑)。今までそんなことを考えたこともありませんでしたから。でも、昔の人はいつも空を見つめていたはずです。輝く太陽や、月の満ち欠け、星の動きを観察し続けることで、時間や季節の移り変わりを読み取っていた。明治5年まで使われていた日本の旧暦も、新月の日をついたちとする、月の満ち欠けに合わせた暦です。昔の人にとって、空(宇宙)は時計であり、暦そのものだったんですね。

 本来の時間は宇宙のリズム。そんな宇宙のダイナミズムを実感したのがハワイ島での体験でした。満月の前日にマウナケア山に登り、頂上で夕日を見ていたら、反対側にぽっかりと月が浮かんでいて。地球の大地の上に立っている自分と月と太陽が一直線上になった、まさにシンクロ状態。ゆっくりと日が沈んでいくのと対称的に月が上っていく。昼から夜へと世界が移る瞬間に立ちあっているかのようでした。このとき、時間のバランス感覚が狂っていたのは、日没も月の出も気にしないライフスタイルを送っていたからかもしれないと感じました。月は約29.5日の周期で満月になりますから、都会にいたって日没と月の出のシンクロは楽しめるんです。でも、今までそこに意識をむけていなかった。そのことに気がついたとき、物事が俯瞰図みたいに見られるようになって、時間に対する意識が大きく変わりました。すると、不規則な生活は変えられなくても、“自分の時間”と“社会の時間”の差をうまく調節して、バランスがとれるようになっていったんです」


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