【目次】
①:ゲスト紹介
②:世界が注目するSDGsとは
③:日本のSDGsへの取り組み
④:SDGsとSociety 5.0
⑤:SDGsとローカルアクション
⑥:社会が次の段階へ進むために
⑦:脱炭素社会とSDGs
森:日本政府もSDGsには積極的ですね。
長澤:そうですね。内閣総理大臣を本部長とする「SDGs推進本部」や、マルチステークホルダーによる「SDGs推進円卓会議」が「SDGs実施指針」を策定し、2017年の7月にニューヨークで行われた「国連ハイレベル政治フォーラム」では、日本の自発的国家レビューが発表されました。ピコ太郎のパフォーマンスが行われたことでも話題になりましたね。
森:経団連の取り組みを教えてください。
長澤:大きな取り組みとしては、「企業行動憲章」の改定です。企業行動憲章とは、会員企業が社会から信頼を得て活動していく上で遵守すべき行動の指針として1991年に制定されたものです。今まで5回改定しましたが、2017年11月の改定で大きく変わり、サブタイトルが「社会の共感と信頼を得るために」から「持続可能な社会の実現のために」になりました。
森:かなりSDGs寄りですね。
長澤:「持続可能な社会の実現を牽引する役割を担う」という文言も足され、持続可能な経済成長と社会的課題の解決を両立させるということや、人権の尊重も明記されました。