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地熱発電と地域の幸せな関係とは?~地熱発電と地域活性~
― 第25回エコ×エネ・カフェ(後編)

  • 2017年7月13日
  • 緑のgoo編集部

全体セッション

ワールドカフェ後の全体セッションでは、ゲストを含めみんなで質問や感想を交わしました。

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参加者:災害や事故の観点から、地熱発電の弱点はありますか?
J-POWER中西 : 地熱発電所は山の中にあることが多いので、地滑りや土砂崩れは設備が壊れる原因となりえますが、一般的に災害に弱い方ではありません。東日本大震災でも、当社の鬼首地熱発電所(宮城県)の場合、送電線が復旧したらすぐに使えました。

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中西 繁隆(なかにし しげたか)
J-POWER(電源開発株式会社)地熱担当


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参加者:「地熱発電と地域の幸せな関係とは?」というタイトルですが、お話を聞いて「すごくハッピー」というよりも「上手に共生している」という印象を受けました。地元の方や発電事業者の方が感じている「幸せ」とは何ですか?関さんは幸せですか?

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ゲスト関 貴之氏(以下、関):幸せです(笑)!全国で地熱発電が進まない中、地熱のポテンシャルを生かせている八幡平市は幸せだと感じています。
J-POWER小西:発電事業者としては、地元の方たちと共生できている発電所ができた時に幸せを感じます。地元の方に「発電所ができてよかった」と言われた時は、共生できていると感じます。
参加者:地熱発電所があることの経済効果はどれくらいなのでしょうか。発電所がなくても温泉などの観光資源があれば豊かになれると思います。温水以外で地域住民への恩恵はありますか?
関:直接的な経済効果というよりも、地熱という切り口で注目を集め、地熱=八幡平市というPR効果をねらっています。地域への恩恵が少ないのは、あらゆる再生可能エネルギーについて言える問題だと思います。地元への恩恵や効果をどう見せようかということで去年つくったのが、「八幡平市・地熱を活かしたまちづくりビジョン」です。

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参加者:松川地熱発電所はとっくに減価償却しきっていると思いますが、発電コストは安いのでしょうか?市が電気を売ったらいい収入になると思いますがどうなのでしょうか?
J-POWER藤木 勇光(以下、藤木):総合的に考えて地熱発電所の償却期間は25~30年なので、松川地熱発電所はいい収益を上げていると思います。
関:行政の本来の役割を考えて、八幡平市では発電や売電事業はやらないという判断になりました。出資という方法もありますが、今はやっていません。

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