2017年6月21日(水)、第25回エコ×エネ・カフェ「地熱発電と地域の幸せな関係とは?~地熱発電と地域活性~」を都内で開催しました。社会人から学生まで性別や年齢など様々な人たちがアイデアや意見を交わし合いました。
エコ×エネ・カフェは「エコロジーとエネルギーのバランスのとれた社会の実現」を目指し、ゲストの話をキッカケに気軽で真面目な対話を楽しみながら学び合うJ-POWERの社会貢献活動プログラムです。2009年から始まり、今年で9年目を迎えました。
今回のテーマは、火山が生み出す地中の熱を使って発電するクリーンエネルギー「地熱発電」。日本で初めての地熱発電所が岩手県八幡平市(当時の松尾村)で稼働したのは50年前のこと。以降八幡平市は、発電のみならず地熱を活用した観光事業や地域産業を行ってきました。今回は発電のお話だけでなく豊かな観光資源や地熱を利用した農業や移住促進などの地域活性についてお話いただき、知的に、クリエイティブに、私たちの未来の姿を探求しました。
岩手県八幡平市企画財政課地域戦略係長 関貴之(せきたかゆき)氏
ゲストトークの後は、ワールドカフェによる参加者同士の対話が行われました。「地熱を利用した電気代や暖房費の安い地域として売り出し、移住者を増やしたい」「地熱発電は大きな投資が必要なので、温泉として利用したい」「地熱資源を温泉に使うのか発電に使うのか、住民にとって必要性の大きい道に進みたい」といった活発な対話が行われました。
卒論で環境教育をテーマにしたことがきっかけでエコ×エネ・カフェに興味を持ち、参加したという大学生の徳丸さんは、「地熱エネルギーが地域に根ざし市民生活に貢献している八幡平市の話を聞いて、地熱についてのイメージがマイナスからプラスに変わりました。日本は地熱エネルギーのポテンシャルが高いので、それを生かしていければと思います」と感想を聞かせてくれました。
次回の記事では、関さんによるゲストトーク『地熱発電と地域の幸せな関係とは?』について、関さんの地域のお話しとJ-POWERによる地熱発電所の歴史をご紹介します。全員参加のワールドカフェの様子についてもレポートしていきますので、ご期待ください。