J-POWER(電源開発株式会社)は、戦後復興と経済成長のため急速に増えた電力需要に応えるために、国策企業として61年前に設立され、2004年に民営化しました。北海道から沖縄まで全国に発電所を持ち、日本で使われる電力の約6%を発電する国内最大の卸電気事業者です。1998年に策定した企業理念「エネルギーと環境の共生」の実現を目指して、皆さんと共に、いろいろな視点から気軽に考えていく場として「エコ×エネ体験プロジェクト」をJ-POWERの社会貢献事業という位置づけで開催しています。エコとエネ、双方のバランスがとれた社会のつくり方を、皆さんと一緒に考えていけたらと思います。
今回のゲストは、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所宇宙エネルギー工学研究室助教の牧謙一郎さんです。牧さんが研究しているのは宇宙太陽光発電という、とても壮大で未来的なプロジェクト。そこには一体どのような可能性があるのか、わかりやすく語っていただきます。
ゲスト講師:牧謙一郎氏<プロフィール>
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所宇宙エネルギー工学研究室助教
1975年生まれ 学位:博士(工学)(東京大学、2004年)専門分野:電波・光工学 研究テーマ:宇宙太陽光発電、及び無線エネルギー伝送の研究
学生時代に、現在の職場であるJAXAの宇宙科学研究所において衛星通信やスペースデブリに関する研究で学位を取得。2004年に独立行政法人理化学研究所に研究員として就職し、レーザーや電波に関する研究活動を行う。その後、2011年にJAXAへ転職。今度は研究者という立場で同研究所に所属し、宇宙太陽光発電と無線エネルギー伝送の研究に従事。研究と平行して、人工衛星プロジェクト業務、研究会の運営、講演などの広報活動も務める。また現在は、相模原市と神奈川県から委託を受けて、レーザーを利用した小型無人ヘリコプターへの無線給電に関する研究開発を地元の中小企業と共同で実施している。
先ずは、ウォーミングアップ。参加者の皆さんの意識やフィーリングをチェックしていきます。
問1「『宇宙』といえば?」
1のSTAR WARSと答えた人が約40%、残りはそれぞれほぼ同数でした。10代から60代以上と幅広い年齢層が参加していることの表れかもしれません。
問2「もう地球上には住めなくなりました。あなたならどうしたいですか?」
これについては、ほとんどの人が1の宇宙船にのって飛び出したいを選びました(ゲストの牧さんの回答は、後ほど明かします)。
ウォーミングアップの後は、いよいよゲストトークのスタートです。