カフェの時間が終わってからも、名残惜しそうに会場に残る参加者の方々に感想を聞いてみました。
今回初めて参加した社会人の島田さんは「江戸時代が好きで興味があって参加しました。最近は環境にも関心を持ち始めましたが、難しい感じがしてしまうので、楽しく続けて学んでいくことが大切だなと思っています。J-POWERの社員の方が「エネルギーとモノは一緒。切り離しては考えられない」という話をしていて、なるほどと感じました。いろいろな年齢や立場の人がひとつのテーマについて率直に言い合うのが、面白かったです」と語ってくださいました。
これまで全ての「エコ×エネ・カフェ」に参加している明治学院大学の学生”まほっちょ“こと澤渡さんからは「私はエコとエネの関係に関心があり、常にそのことを考えているつもりですが、初めて参加した時に『一回だけでは答えがでない』ということを強く感じました。エコ×エネ・カフェにはさまざまなセクターからいろいろな人たちが参加し、毎回違う切り口で考えていくので、学びも違うし、奥深く気づきを深めていくことができます。こういうことは続けていくことが大切なのだな、と思います。私は今、エコツアーを作ることを計画していて、J-POWERさんにも協力していただいています。次のエコ×エネ・カフェもとても楽しみです」というコメントを頂きました。
そして、最初にカフェへの期待を聞いた”もっちー”からはこんな感想がありました。「江戸時代の価値観について学ぶことがきっかけになり、エコやエネについての考えを深めるいい機会となりました。ワールドカフェを体験して、はじめは自分の狭い枠組みでしか考えられていなかったけれど、価値観の違う人や年配の方と触れることで、大学生の自分の日常ではあまり触れられない生き方や考え方を知ることができたことがとても参考になりました。対話を通じて自分の考え方が変わっていくのが面白かったですし、気づきや発見も多かったです」。 エコとエネのバランスがとれた社会のためには、一人ひとりが考えて生活することが大切、と語ってくれた”もっちー”は、今後の活動にも活かしていきたいと話してくれました。
参加者の皆さんが書いたアンケートからは「足るを知ることが大切ですね」「現代から江戸へのあこがれについては、そのほとんどが今の暮らしへの「不」(不満、不便、不安)から来ている。人々は思ったよりも現代の暮らしを楽しめていないのかもしれない」「ひとつの価値観にとらわれ、こだわりすぎないことが大切」といった感想がみられました。また、奥只見のエコ×エネ体験ツアーに参加した学生からは「とても勉強になりました。これからは学生として情報を受け取って学ぶだけではなく、もっと積極的に参加していきたいと思います」というコメントもありました。
新たな絆が生まれた今回のエコ×エネ・カフェ。次回は「適正技術と世界のエネルギー事情」と題して、海外の事情から現在に目を向けていきます。
ライター:株式会社yukikazet 今井 麻希子(いまい まきこ)
カメラマン:アクアデジタルフォトス 田川 哲也(たがわ てつや)