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第4回 「江戸時代のエネルギー事情」石川 英輔 氏

  • 2010年10月28日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ

セッション2:「江戸時代の人と比べて、私たちは何を得て、何を失ったのだろうか?」

前のテーブルのメンバーで話したことの共有した後は、第2ラウンドです。

「時代が変わったので失ったものは確かにあるけれど、便利さをどんどん手に入れたのも事実。得たものの方が圧倒的に多いと思います」という意見もあれば、「今の社会は情報が多すぎて、知らなくていいことをたくさん入ってきてします。それが理由で、逆に見えなくなってしまったもの、失ったものも多いと思います」という意見など、多様な考えが聞こえてきました。

石川さんも対話に参加
石川さんも対話に参加
話にじっくり耳を傾けます
話にじっくり耳を傾けます

江戸時代と比べて私たちが得たものとしては医学、寿命、便利さ、流通、利便性、世界共通のもの、情報など。逆に失ったものとして、人との対話、情報の少なさ、欲のなさ。自然、工夫する楽しさ、芸術、発想、自然とのつきあい、免疫力、睡眠(!)などがあげられました。

対話
対話

こちらのテーブルでは「現代社会では情報の流通が発達し、世界共通のものを得られるようになりましたが、そのことが原因で『追いつかなくてはならない』という強迫観念のような意識を持つようになってしまった。それが結果として、個人からオリジナリティーを奪うことになったような気がします」という意見や、「大学で食糧問題を研究していますが、江戸時代と現代を比較する視点は、都市と地方の関係に似ていると思いました。アメリカの余剰小麦対策として日本にパン食が紹介され、輸入に頼るようになってから自給率が下がり、これまで出来ていた自給自足が失われていきました。何かが外からもたらされることで、何かを失う構造があるのかもしれませんね」という意見がありました。

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