「オイルショック、円高の影響を受けて省エネへの取り組みが行なわれた結果、日本の石炭火力発電効率は世界最高水準を誇るまでに発展しました。この技術を、アメリカ、中国、インドなど発電効率の低いところに適用することにより、CO2排出の低減に大きく貢献できる可能性があります。J-POWERは素材メーカー、加工技術を持ったメーカーと協働で発電効率の向上に取り組んできました。環境とエネルギーの新しい技術を考えイノベーションを推進していく上では、異なる立場にあるものたちが知恵を出し合い、共に取り組んでいくことがとても大切と感じています」
藤木さんからの説明の後は、森さんによる参加者の皆さんの意識チェックです。
まず第1問。「こまめにスイッチをオフすること、省エネ家電に買い替えること。省エネに有効なのはどちらでしょうか?」
色紙をあげて回答してもらったところ、家電の買い替えを選んだ人の方が少しだけ多いようでした。
続いて第2問。「技術革新、意識変革。エネルギー問題解決の切り札をどちらか一つ選ぶとしたら?」
この質問に対しては、意識変革を選んだ人が過半数。技術と意識、どちらも大切という認識で皆さん共通しているようです。
次はいよいよ、今回のゲスト・速水浩平さんのトークセッションの時間です。
その前にまず、テーブルの皆さんの間で簡単な自己紹介。皆さんが打ち解けて言葉を交わす中、J-POWER藤木さんは少し緊張している様子。「実はこの後、速水さんと対談することになっているのです」。
参加者からの「楽しみですね」のひと言に更なるプレッシャーが…… 。