オープンイノベーション一環で日立と協業契約
竹中工務店は4月23日、独自開発したエネルギーマネジメントシステム「I.SEM」を幅広く展開することを目的に、オープンイノベーションの一環として日立製作所(以下、日立)との協業契約を締結したと発表した。
I.SEMは、クラウド型情報プラットフォームに構築する一連のソフトシステムと、EV(電気自動車)を含む多様な電源を直流で統合して建物に電力を供給するハードシステムで構成されるエネルギーマネジメントシステムとなる。
このソフトシステムには、建物負荷の予測、空調や照明とともにEVや蓄電池の運転計画の最適化、デマンドレスポンスの機能がある。
協業内容としては、同社がこれまでのV2Xシステム(EVから建物等に電力を供給するシステム)での技術実証により培った実績をもとに、太陽光発電と蓄電池の組み合わせて複数台のEV充放電を最適に制御するI.SEMの機能を、システム構築や運用上のノウハウを日立に提供する。
そして日立は、海外での展開を検討中のビルやインフラでのV2Xシステム構築を支援するとしている。
日立の海外V2Xシステム展開ニーズがマッチング
今回の協業契約は、世界的なEV普及とV2Xシステム拡大への期待を背景に、I.SEMを活用し複数台のEV充放電を最適制御した同社の実績と、日立が検討中の海外でのV2Xシステム展開ニーズがマッチングしたものとなる。
なお、同社のV2Xシステムへの取り組みには、EVのほかに太陽光発電とガス発電を統合管理するシステム構築(2015年、東京都江東区)などがある。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社竹中工務店 プレスリリース
http://www.takenaka.co.jp/news/2018/04/05/index.html