高効率で電力と温水を供給するハイブリッドシステム
三菱日立パワーシステムズ(以下「MHPS」)は8月9日、業務・産業用に開発した加圧型複合発電システム(ハイブリッドシステム)の販売を開始したと発表した。
このシステムは固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービン(MGT)を組み合わせたもので、高い効率で発電を行い、温水を供給する。低いCO2排出量でエネルギーを供給する分散型電源の選択肢として、さまざまな産業からの受注を目指す。
今回市場投入されるシステムは、2016年度までNEDOの助成事業として国内4カ所で250kW級の実証を行ってきた。耐久性があり安定稼働できることが確認済みだ。
SOFCとMGTの両方でコージェネレーション
このシステムでは、SOFCとMGTの両方で発電する。
SOFCでは都市ガスをエネルギー源として水素を製造、一酸化炭素と空気中の酸素を反応させて発電する。加圧によって電圧を増大することで、発電効率の向上を実現した。
さらにSOFCで残った燃料と空気を燃焼器で燃焼させて高温のガスを発生させてMGTを駆動し、残りの熱を蒸気か温水として回収する。
MHPSは今後もシステムの性能や利便性の向上に取り組み、低炭素社会の実現に貢献していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
MHPS リリース
https://www.mhps.com/news/20170809.html