サイト内
ウェブ

「ウミガメ」 Q&A解説

読み:
うみがめ
英名:
Sea Turtle
  • Q: ウミガメを観察する時のルールは?
    ウミガメを観察する時に守らなくてはならないルールを教えてほしい。

    A: ウミガメの産卵やふ化を見ようと産卵地を訪れる人は後を絶たない。しかし、ウミガメは光や人間の気配に敏感なだけに、観察する時にはルールを守る必要がある。まずシーズン中には、地元の自治体や関係者などが決めた時間以外に産卵場所の浜などに立ち入らないようにし、とくに保護柵の内側には入らない。また、観察する前に専門家や地元の関係者による説明を受け、カメラやビデオによる撮影は行わない。たき火やキャンプ、音楽の演奏・鑑賞や食事などをするのは論外で、廃棄物を出さないように配慮する。たとえば、太平洋最大のアカウミガメの産卵地である屋久島の永田浜では、見学者の増加によるウミガメへの影響を防ぐために関係機関やNPOなどが協議会をつくり、浜を訪れる人に守ってもらいたい事項をウミガメ観察ルールとしてまとめている。

  • Q: ウミガメをとりまく状況は?
    地球環境の変化は、ウミガメの生存や繁殖にどのような影響を与えているのだろうか?

    A: わが国ではウミガメの保護に取り組むNPOなどにより、以前からウミガメの産卵回数などに関する調査が行われている。環境省生物多様性センターによると、2009年度におけるウミガメの産卵回数は4823回で、大幅な増加が見られた前年よりやや減少した。ウミガメの産卵には、産卵場所となる砂の中の温度が大きく影響することがわかっている。メスとオスの割合が等しくなる温度は29度付近で、長い期間にわたって33度以上になると卵が死んでしまう。地球温暖化の影響で砂浜の砂中温度が上がったり、反対に砂浜の侵食で卵が海水に浸って温度が下がったりすれば、ウミガメがふ化できない可能性がある。また、温度が高いとメス化する確立が高くなることも指摘されている。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。