2007年に世界遺産に登録された石見銀山は、島根県大田市にある、国内有数の銀山遺跡である。戦国時代から近代まで大量の銀を産出し、大名や為政者の経済基盤となるとともに、日本の鉱山技術の確立に大きく貢献した。また、石見銀は16世紀から17世紀にかけての国際貿易の主役のひとつであり、東西の経済・文化交流を生み出した。世界遺産委員会の審査では、当初、登録に否定的な見解もあったが、環境配慮型の鉱山運営がなされていた点や、鉱山関連の遺跡と自然環境が一体となって文化的景観を形成していることなど、環境面での価値が高く評価され、登録の決め手となった。石見銀山の登録により、わが国の世界遺産は、文化遺産11件、自然遺産3件の合計14件となった。
世界遺産になるには「顕著で普遍的な価値」が必要だが、石見銀山が登録された理由は何だろうか。
日本には、石見銀山を含めて14件の世界遺産があるそうだが、どこで、どんな遺産なのだろうか。