A: 日本では、北海道、東北の白神山地、小笠原、屋久島、沖縄の島々など、各地でさまざまなエコツアーが実施されている。また、海外では、自然が豊かなオーストラリアやアジア諸国をはじめ、各国で旅行社や企業、NPOなどが企画、運営するエコツアーが行われている。現地を歩いて自然の大切さを学習・体験するものや、現地の人たちと一緒に植林をしたり、自然破壊の現場を視察したりするものなど内容は多種多様だ。
A: 環境省は、エコツアーの効果として大きく3点をあげている。まず、環境保全の面では、地域の自然環境や文化資源の価値が維持されるような保全が可能になる。また、観光振興の面では、新たな観光需要の掘り起こしにつながる。さらに、地域振興策として、地域における雇用の確保や経済波及効果が見込める。これらに加えて、住民が地域に誇りをもつことで、地域振興を図る意味合いもある。