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「IPCC第5次評価報告書」 Q&A解説

読み:
あいぴーしーしーだいごじひょうかほうこくしょ
英名:
The Fifth IPCC Assessment Report “Climate Change 2014”
  • Q: RCPシナリオとは?
    IPCC第5次評価報告書で採用されている「RCPシナリオ」の意味を教えてほしい。

    A: IPCCの第5次評価報告書は、新たに開発した気候変動予測シナリオの「代表的濃度パス」(RCP)に基づき、気候の予測や影響評価などを行っている。この「RCPシナリオ」は、温室効果ガスの排出をベースとしていた前回までの「SRESシナリオ」よりも、設定した目標を実現するための戦略を立てやすい利点がある。地球温暖化を引き起こす放射強制力の上昇に対して、大気中の温室効果ガス濃度が与える影響の大きさをもとに、排出量が最も多い「RCP8.5」から順に、「RCP6.0」、「RCP4.5」、最も少ない「RCP2.6」の4シナリオを示している。RCP8.5では、今世紀末に最大で気温が4.8度、海面が82cm上昇すると予測している。

  • Q: 私たちにできる温暖化への対応は?
    地球温暖化を食い止めるために取るべき対応策を教えてほしい。

    A: IPCC第5次評価報告書は、地球温暖化による生態系と社会への影響を軽減するために、適応策に力を入れることが重要であると提言している。適応は、温暖化の原因である温室効果ガスを減らしていく緩和に力を入れても避けられない影響を軽減する対応策のことだ。渇水時に備えた水の確保、熱中症や感染症対策の徹底、農作物の高温障害対策、森林の保全など、行政、市民、企業がそれぞれの立場でできることはたくさんある。もちろん、省エネ再生可能エネルギー利用などの緩和策に取り組むことも重要だ。

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