A: 2012年に開かれた国連持続可能な開発会議(リオ+20)で、2015年に達成期限を迎えるMDGsを補完する「持続可能な開発目標」(SDGs)に関する議論が行われた。その結果、SDGsはMDGsに続くポストMDGsに整合的なものとして統合されることと、30カ国から成るオープン・ワーキング・グループ(OWG)を設置して議論することなどが決まった。もともとMDGsには目標のひとつとして環境の持続可能性確保が盛り込まれており、SDGsとポストMDGsが統合されることで、この分野における途上国支援の充実が期待される。
A: 日本では、東京工業大学、東京大学、東北大学、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)らが共同で、MDGsの継続とSDGsとの統合に関する研究を2013年から行っている。この研究に対して、環境省は環境研究総合推進費戦略的研究プロジェクトとして支援を行っている。2014年1月には、同プロジェクトの成果を報告するとともに日本のビジョンを示すシンポジウムが東京で開催された。また、国内でポストMDGsやSDGsに興味をもつ人の意見集約を行う、参加型サイトの「Beyond MDGs Japan」もある(現在意見投稿は終了)。