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「焼却灰」 Q&A解説

読み:
しょうきゃくばい
英名:
Bottom Ash
  • Q: 主灰と飛灰の違いは?
    清掃工場からは主灰と飛灰の2種類の灰が出るそうだが、その違いを教えてほしい。

    A: 家庭から出た可燃ごみが清掃工場の焼却炉で燃やされると、可燃物の灰分と未燃分が残る。これらの燃えがらが焼却灰だ。一方、焼却時に発生する排ガスに含まれるばいじん(集じん灰)のことを飛灰といい、焼却灰よりも細かい。焼却灰は飛灰と区別するために主灰と呼ばれ、主灰と飛灰を合わせて焼却残さという。焼却灰にはダイオキシン類重金属などの有害物質が含まれているが、バグフィルターなどの集じん装置に集められる飛灰には、主灰よりも高い濃度のダイオキシン類や重金属が含まれている。

  • Q: 焼却灰の取り扱いはどう変わった?
    東日本大震災以後、焼却灰の処理などの取り扱いはどう変わったのか。

    A: 清掃工場から排出される焼却灰にはダイオキシン類などの有害物質が含まれているため、土壌や地下水を汚染しないよう厳重に管理する必要がある。全国の地方自治体が焼却灰の無害化処理と有効利用に力を入れ、とくに焼却灰を高温溶融してスラグ化し建築土木の分野で活用する取り組みが盛んになった。しかし、2011年3月の東日本大震災に伴う福島第1原発事故後の調査で、各地の清掃工場で発生する焼却灰から放射性物質が検出された。環境省は同年8月に8000Bq/kg以上10万Bq/kg以下の焼却灰処分に関する方針をまとめ、市民の被ばく防止や作業者の被ばく対策、公共用水域や地下水の汚染防止、長期的な管理などのあり方を示した。しかし、自治体による処分場用地の確保は難航し、処理や保管は進んでいない。

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