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「生物多様性条約締約国会議」 Q&A解説

読み:
せいぶつたようせいじょうやくていやくこくかいぎ
英名:
Conference of the Parties to the Convention on Biological Diversity
  • Q: 生物多様性の「2010年目標」って何?
    生物多様性条約締約国会議(COP)の議題となる「2010年目標」とは、どんな内容なのだろうか?

    A: 生物多様性条約締約国会議(COP)は、同条約の締約国が集まって話し合う会議だ。2002年にオランダのハーグで開催されたCOP6では、生物多様性が損失する速度を2010年までに減少させるという「2010年目標」が採択された。2010年目標は、条約の目的を推進するためにCOP6でつくられた生物多様性条約戦略計画の一環だ。次の7つの目標分野をあげている。1) 構成要素の生物多様性の保護、2) 持続可能な利用の振興、3) 生物多様性に対する脅威への取り組み、4) 人類の福祉確保のための生物多様性由来の産物とサービスの維持、5) 伝統的知識、発明、慣行の保護、6) 遺伝子資源の利用による利益の平等で公平な共有の確保、7) 資源移転の状況。2010年に愛知県名古屋市で開催されるCOP10は、2010年目標の達成状況を検証するとともに、新たな目標の策定について話し合う大きな節目の会議となる。

  • Q: 生物多様性を守る地域の取り組みは?
    生物多様性を保全するために、国内の各地域ではどんな取り組みが進められているのだろうか?

    A: 1993年に発効した生物多様性条約の締約国が集まる会議が、生物多様性条約締約国会議(COP)だ。2010年のCOP10が愛知県名古屋市で開催されるのを前に、政府は民間と協力してさまざまな施策を展開している。環境省は2008年度から、地方自治体がNGO/NPOと協力して協議会をつくって地域で行う生物多様性の保全や再生に役立つ活動を支援する「生物多様性保全推進支援事業」を実施している。採択された事業のうちいくつかを見てみよう。石川県の「いしかわの里山の生物多様性保全再生事業」では、同県内の里山を保全するため、ギフチョウなどの生息・生育地の森林などを整備するほか、在来種が生息するため池などでブラックバスなどの外来種を駆除する。また、大阪府では、ニッポンバラタナゴが生息する同府八尾市で、ため池の浚渫や改修工事、外来種の駆除、生きものマップの作成などを行う。このほかにも、北海道や宮城、千葉、滋賀、沖縄など多くの府県で、生物多様性を保全・再生するための事業が実施されている。

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