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「世界水ビジョン」 とは

読み:
せかいみずびじょん

世界の水と生命と環境に関するビジョンで、正式名称は「21世紀における世界水ビジョン」。2000年3月にオランダのハーグで開かれた第2回世界水フォーラムで発表された。1996年、世界的な水政策のシンクタンクとして世界水会議(WWC:World Water Council)が設立され、1998年に世界水ビジョン策定のため、21世紀にむけた世界水委員会(World Commission on Water in the 21st Century)が発足した。その後、世界水フォーラムは3年に1度、3月22日の「世界水の日」に合わせて、世界の重大な水問題を討議するために開催されている。世界水ビジョンは、地球上の水問題や将来の水利用に影響を及ぼしかねない問題に関する知識を普及することによって、世界中の人々の水への危機意識を向上させることを目的としている。重要な課題として、1) 灌漑農業の拡大抑制、2) 水の生産性向上、3) 貯水量増加、4) 水資源管理方法の改革、5) 流域における国際協力の強化、6) 生態系機能の評価、7) 技術改革支援、などをあげている。また、2025年までの統合的水資源管理に関する3つの目標を定め、その達成のために必要となる行動として、1) 統合的管理の全関係者の参加、2) 水のフルコスト方式、3) 研究と技術革新への公的資金拡大、4) 国際河川流域における協力拡大、5) 水への投資の大幅拡大、などを提唱している。

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