水に関する国際政策を包括的に検討しているシンクタンク。世界的な水問題の解決策を探り、各国政府や国際機関だけでなく、さまざまな人が連携して取り組んでいくことが必要であるという認識のもと、ユネスコ（ＵＮＥＳＣＯ：国際教育科学文化機関）や世界銀行など、水にかかわる国際機関などが中心となって、政府、国際機関、学識者、企業、ＮＧＯ／ＮＰＯなどの参加を得て1996年に発足した。世界水会議は、３年に１度、さまざまな関係者の討議の場として「世界水フォーラム」の開催などに取り組み、水問題の重要性を世界中に喚起している。1997年、世界水会議の提唱によりモロッコで開催された「第１回世界水フォーラム」では、水問題や将来の水利用について世界中の人々に危機感をもってもらうため「世界水ビジョン」を策定することが決まった。同ビジョンは2000年３月、オランダで開催された「第２回世界水フォーラム及び閣僚級会議」で発表され、これを実行するための世界的な枠組みもまとめられている。第５回世界水フォーラムは、2009年３月にイスタンブールで開催される。
