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「臭素化ダイオキシン」 とは

読み:
しゅうそかだいおきしん

 塩素化ダイオキシン類(ポリ塩素化ジベンゾパラジオキシン(PCDDs)、またはポリ塩素化ジベンゾフラン(PCDFs))の塩素1つ以上が臭素に置き換わったもの。塩素が1つだけ臭素に置換したものを、モノ臭素ポリ塩素化ダイオキシン類、すべての塩素が臭素に置換したものを、臭素化ダイオキシン類という。臭素化ダイオキシン類には、ポリ臭化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(PBDDs)とポリ臭化ジベンゾフラン(PBDFs)がある。有機臭素化合物の加熱や燃焼により生成するとされ、有機臭素系難燃剤を含む製品の加熱を伴う製造・加工プロセスや、焼却の際に発生する可能性がある。難燃剤は、テレビやコンピューターなどの家電製品が発火するのを防ぐために加えられるもので、カーテンなどの繊維製品にも使われている。その毒性や健康影響などについての研究は塩素化ダイオキシンほど進んでおらず、不明な部分が多いが、WHOは、塩素化ダイオキシンと類似の毒性があると指摘している。ダイオキシン類対策特別措置法(1999年)では、「政府は、臭素系ダイオキシンにつき、人の健康に対する影響の程度、その発生過程等に関する調査研究を推進し、その結果に基づき、必要な措置を講ずるものとする」と定めている。環境省では、排出実態等調査を2002年から実施しているが、2007年12月現在、臭素系ダイオキシン類に関する国際的な毒性評価は定まっていない。

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