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「四大公害事件」 とは

読み:
よんだいこうがいじけん
英名:
Four Major Pollution Related Disease

戦後起きた公害の中で、最悪かつ多大な被害を及ぼした4つの事件を総称してこう呼ぶ。1) 熊本県の水俣湾で発生した「水俣病(第一水俣病)」(メチル水銀化合物汚染)、2) 新潟県阿賀野川流域で発生した通称「新潟水俣病」(同)、3) 富山県神通川流域で起きた「イタイイタイ病」(カドミウム汚染)、4) 三重県四日市市磯津地区を中心に被害が発生し被告企業の共同不法行為責任が認定された「四日市ぜんそく」(コンビナートによる大気汚染)―の4件だ。

四大公害事件は、いずれも環境や人の健康に多大な被害を及ぼし、被害者の数が多数で大きな社会問題となった。1973年に水俣病訴訟の判決が下されるまですべての事件について訴訟が行われ、原告側の主張が原則的に認められた。また、各訴訟において公害事件における因果関係や責任追及、共同不法行為、損害賠償などに関する基本的な考え方が示され、公害法の制定や改正に大きな影響を与えた。一方、環境・公害行政に対しても強い反省を促した。

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