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「三点比較式臭袋法」 とは

読み:
さんてんひかくしきしゅうたいほう

 臭いの強さを測定する手法の1つ。悪臭について必要な規制を行い、悪臭を防ぐ対策を進めることなどを定めた悪臭防止法(1971年制定)では、当初、特定悪臭物質の濃度を規制する方式が採用されていた。しかし、物質の濃度で臭いの発生を規制することには限界があったため、1995年の法改正で、人間の嗅覚によって臭気の強さを数値化する臭気指数規制方式が導入された。三点比較式臭袋法は、この臭気指数規制方式の公定法で、東京都環境科学研究所が開発した。具体的な方法は、濃度の異なる臭いを詰めた3つの袋を用意し、2つには無臭、1つには臭気のある空気を入れ、6人以上のパネル(嗅覚試験者)が臭気の有無を判定する。パネルが臭気をかぎ取れなくなるまで希釈を続け、どの濃度で臭いをかぎ取れなくなったかという結果から、臭いの強さ(臭気指数)を算定する。また、試験の監督官的な役割を担う人は臭気判定士と呼ばれる。

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