酵素反応や微生物の呼吸などの生体反応を電気的信号に変換して、対象となる物質を測定したり検出したりする素子や装置(センサーまたはセンサ)のこと。バイオテクノロジーとエレクトロニクスセンサ技術を融合した、微生物センサーや酵素センサーが代表的なものだ。国は1990年代からバイオセンサーを、ビジネス機会を拡大する技術として位置付け、産業創出のための施策を進めている。
微生物センサーはBODの測定など環境計測分野で開発や商品化が進んでいる。たとえば、独立行政法人土木研究所の水環境研究グループ水質チームは、河川での水質事故を検出するための毒物検知バイオセンサーを開発している。一方、酵素センサーは食品や医療の分野で利用されている。