サイト内
ウェブ

「ツバル」 とは

読み:
つばる

ツバルは、南太平洋は赤道のすぐ南に位置する、広さ約26m2の小さな島国だ。サンゴでできた9つの環礁によって形づくられた豊かな美しい自然で知られている。人口は1万人に満たず、その半分が首都のフナフティに住んでいる。しかし、地球温暖化の進行による海面水位の上昇によって海抜が1mから2mほどまでに低くなり、高潮などの被害が年々増加していることから水没するのではないかと心配されている。とくにフナフティがあるフォンガファレ島は平均標高が1.5m以下で、潮位が高くなる1月以降に浸水などの被害が起きている。

このため、「温暖化による海面上昇により国が沈む」「国民の島外脱出」「京都議定書に批准しない国を訴える」などという報道が世界中でなされ、ツバルは一躍有名になった。実際にツバルでは近年まとまった降水が少なく、雨水に多くを頼る島民の生活用水が不足する状況が続いている。これに加えて海水が井戸水に混じり水不足になったり、海水が地中から湧き出て畑に侵食し島民の主食であるタロイモやキャッサバなどの作物に被害を与える塩害が起きたりしている。

ツバルを地球温暖化による被害から救うため、世界各国が援助の手を差し伸べている。日本は海水淡水化装置の供与などを行っているほか、環境省や外務省が視察を行っている。さらに、世界中の市民や映像作家をはじめとするアーティストがツバルを守るための活動を行っている。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。