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「ツボカビ」 とは

読み:
つぼかび

両生類の皮膚に含まれるケラチンなどを分解して生きている真菌(カビ)。カエルに多くみられることから「カエルツボカビ」と呼ばれることが多い。原産地は南アフリカと考えられており、これまで南北アメリカやヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドなどで侵入が確認されている。水を介して他の両生類に感染し、高い致死率が報告されていることから、カエルをはじめとする在来の両生類に深刻な影響を及ぼすことが心配されている。また、いったん野外に拡散した後に根絶することは非常に困難であるとされている。なお、人間には感染しない。

カエルツボカビ症にかかった両生類は皮膚を侵され、体内の浸透圧を調整したり皮膚呼吸をしたりする機能が妨げられる。そのため食欲がなくなり、活動が制限され、口を開けたり縮こまった姿勢をとったりすることが多くなって、発症から数週間で死に至る。カエルの種類によっては症状が出ない場合もあるが、感染源になるため注意が必要だ。日本では、2006年12月に飼育個体で初めて確認され、生態系への影響が懸念されている。環境省では、ペットのカエルなどを野外に捨てないように呼びかけている。

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