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「セメントJIS改正」 とは

読み:
せめんとじすかいせい

大口の建設資材であるセメントについては、他の工業製品と同じようにJIS(日本工業規格)が定められており、その規格番号はJIS R 5210だ。規格の対象となるポルトランドセメントは、国内でもっとも多く使われているセメントで、セメント全体の7割を占める。世界で初めて開発されたセメントが英国・ポートランド島でとれる石材に似ていたためこう呼ばれるようになった。近年、鉄鋼スラグや焼却灰などの産業廃棄物がセメント原料として注目されており、セメント産業が廃棄物を循環利用する受け皿として注目されている。しかし、廃棄物を原料にすることで、鉄筋の腐食につながる塩化物イオンが含まれることが問題だった。ポルトランドセメントのJIS規格では、塩化物イオンの許容値は従来0.02%以下だったが、2003年11月に同規格が改正され、0.035%以下に引き上げられた。これによりセメント原料としての産業廃棄物の受入量が増加したと言われている。一方、都市ゴミの焼却灰や下水汚泥などを主な原料として製造されるセメントは「エコセメント」と呼ばれる。規格番号はJIS R 5214で、塩化物イオンの許容値は0.1%以下だ。エコセメントは2008年の北海道洞爺湖サミットでも展示された。

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