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「セベソ事件」 とは

読み:
せべそじけん

廃棄物が国境を越えて、責任の所在がわからないまま移動する、いわゆる「越境移動」の問題を世間に知らしめた事件。1976年にイタリアのセベソで農薬工場が爆発し、周辺にダイオキシン類を含む有害化学物質が飛び散り、土壌が汚染された。また、近隣の河川の汚染も確認された。汚染された土壌はドラム缶で保存されていたはずだったものが行方不明になり、1983年に北フランスで発見された。この事故を受けてEC(当時)は、工場などでの事故の防止と環境への影響を防ぐため、1982年に「セベソ指令」を制定した。同指令はその後も改正が行われている。また、セベソ事件のほかにも、有害物質による環境汚染や国境を越えた移動などの問題が世界各地で続発した。このため、1989年に「有害廃棄物の越境移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」(バーゼル条約)が採択された。

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