10月に入り、北海道では暑さも一段落。朝晩の気温も下がり、いよいよ紅葉の季節が始まります。公園や街並み、寺社の敷地などを彩る整備された紅葉も美しいですが、北海道では山岳や渓谷、湖などが赤や黄色に染まり、それらが見ごろを迎えます。北海道らしい、手つかずのダイナミックな大自然の紅葉。今年の紅葉狩りは、秋が早く訪れる北海道で、自然豊かな紅葉を楽しんでみてはいかがですか。
層雲峡は上川町にある峡谷で、大雪山国立公園に位置し、石狩川を挟んで24kmほどの断崖絶壁が続く北海道の観光名所です。層雲峡の散策道「紅葉谷」は、名称に紅葉とありますが、春夏秋冬、1年を通して散策できる沢沿いのコースで、片道700mほど。多少のアップダウンがあるものの、往復1時間ほどで歩くことができる初心者向けの散策道です。
層雲峡は、山肌が柱状節理とよばれる奇岩の絶壁が続く渓谷で、紅葉谷も、これらの巨大な奇岩を眺めながらの散策コースです。赤や黄色に染まる木々の間を進むと、コース終点には紅葉滝があり、滝からは天然ミストシャワーが注がれます。
今年の紅葉谷は10月15日まで、色鮮やかなライトアップとデジタルアートで、夜の紅葉狩りを演出しています。詳しくは「奇跡のイルミネートⅥ」をご覧ください。
層雲峡紅葉谷
■所在地：上川郡上川町層雲峡
■問い合わせ：01658-2-4058
※詳細は公式サイトをご参照ください。
道北の紅葉見ごろ情報
道北のお出かけスポット天気
（写真はイメージです）
オホーツク海側にある紋別郡滝上町（たきのうえちょう）。春になると芝ざくらで一面がピンク色に染まる芝ざくら滝上公園は、北海道でも有名な観光スポットです。この滝上町の中央を東西に流れる渚滑川（しょこつがわ）の渓谷は「錦仙峡」とよばれ、大小さまざまな滝が数多くあり、北海道観光百景に選ばれたことがある景勝地。渓谷の両岸にはゆっくり歩くことができる遊歩道があり、四季を通じて北海道の大自然を味わうことができます。特に秋は渓谷が燃えるような赤や黄色に染まり、多くの人が紅葉狩りに訪れます。
錦仙峡は市街地の中を川が流れるという全国でも珍しい渓谷。名前に錦とあるように、秋のシーズンはまるで錦絵のような美しい紅葉が渓谷を彩ります。今年は、巨大な奇岩と数多くの滝がある道東の渓谷の紅葉を楽しんでみてはいかが。
滝上渓谷 錦仙峡
■所在地：紋別郡滝上町旭町・元町・新町
■問い合わせ：0158-29-2730
※詳細は公式サイトをご参照ください。
道東の紅葉見ごろ情報
道東のお出かけスポット天気
（写真はイメージです）
札幌市中心部から1時間ほどの定山渓（じょうざんけい）は、豊平川が流れる渓谷の温泉街で、気軽に行けるということもあり、古くから市民や道民に親しまれています。国有林の豊かな森と渓谷は四季折々を通じて多くの人が訪れますが、秋の紅葉は特に美しく、渓谷ならではの寒暖差により紅葉が色鮮やかになるのでは、といわれています。
渓谷には美しい橋が点在していて、中でも、真っ赤な「二見吊橋」は人気の絶景スポットで、温泉街のシンボルにもなっています。また、歩いて散策するなら、「二見定山の道」がおすすめ。二見公園から二見吊橋、かっぱ淵、赤岩の澗のコースで、渓谷を眺めながらゆっくりと紅葉を堪能することができます。毎年9月になると「五大紅葉」がはじまり、人気の紅葉スポット5カ所にシャトルバスで行けるので、定山渓という一つのエリアでいろいろな紅葉を楽しめます。
定山渓
■所在地：札幌市南区定山渓温泉
■問い合わせ：011-598-2012
※詳細は公式サイトをご参照ください。
道央の紅葉見ごろ情報
道央のお出かけスポット天気
（写真はイメージです）
北海道のほぼ中央に位置する広大な大雪山国立公園は、日本でどこよりも早く紅葉が始まるといわれています。大雪山には山岳地帯の紅葉の名所がいくつもあり、毎年多くの人が訪れます。赤岳への登山口である銀泉台もその一つ。秋の赤岳は、常緑樹である針葉樹の緑と、落葉樹である広葉樹の燃えるような赤色や朱色、橙色、黄色の葉が、微妙な色合いのグラデーションをなし、まるで山をキャンバスにした巨大な絵画のような光景が広がります。また、銀泉台では早朝、運がよければ、眼下に広がる雲海に出会えるかも。
山に登り慣れている人は自身の体力に合わせて、ロープづたいに赤岳山頂を目指してみてはいかが。山頂からの眺めは北海道の山岳ならではの絶景。遠くに連なる山々、広い大地、そして錦絵のような山の紅葉。きっと忘れられない思い出となることでしょう。
赤岳銀泉台
■所在地：上川郡上川町層雲峡
■問い合わせ：01658-2-4058
※詳細は公式サイトをご参照ください。
道北の紅葉見ごろ情報
道北のお出かけスポット天気
（写真はイメージです）
