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7月は記録的な大雨と高温 梅雨明けに台風も 8月の暑さは?

  • 2023年8月1日
  • tenki.jp

7月の天候を振り返ると、前半は梅雨前線の影響により、日本海側を中心に記録的な大雨になりました。梅雨の明けた後半は、全国的に暑くなり、東京では7月の猛暑日が13日とこれまでの記録を大幅に更新しました。また、非常に強い台風6号が沖縄に接近し、8月上旬には九州に近づく恐れもあります。

線状降水帯が相次いで発生 九州では「大雨特別警報」も

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7月の前半は、梅雨前線が九州や本州の日本海側にかかることが多く、梅雨末期の大雨が日本列島を襲いました。「線状降水帯」も相次いで発生しました。1日に山口県、2日は鹿児島県奄美地方、3日は熊本県、8日には島根県、12日は富山県と石川県など連日のように、線状降水帯による大雨となりました。

そのなか7日から10日にかけては、梅雨前線が九州北部から日本海に延び、九州北部を中心に活発な雨雲が次々とかかり、10日には福岡県と大分県に「大雨特別警報」が発表されました。この期間に福岡県英彦山では600ミリを超える大雨となりました。

秋田でも記録的な大雨

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その後、梅雨前線は徐々に北上し、14日〜16日には日本海から東北地方に延びるようになりました。秋田県を中心に東北地方は大雨となり、秋田市太平山ではわずか3日で平年の7月の約1.4倍にあたる415.5ミリの雨が降りました。この大雨により、秋田県内を流れる複数の川が氾濫し、大規模な浸水の被害が発生しました。

九州北部が一番遅い梅雨明け

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東北地方で大雨をもたらした梅雨前線は南下し、本州から九州の南に停滞したタイミングで梅雨明けの発表がありました。

20日に中国地方と近畿、東海、21日には四国と北陸、22日に関東甲信と東北南部・北部で発表がありました。23日には九州南部で、25日には九州北部で、梅雨のない北海道を除いて最後の梅雨明けの発表となりました。

過去最も暑い7月に

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7月は猛烈な暑さとなりました。振り返ってみると10日に東京都心で最高気温35℃以上の猛暑日を今年初めて観測し、16日には全国のアメダスの100地点以上で猛暑日になりました。後半になると関東の内陸を中心に連日のように38℃〜39℃を観測しました。27日には大阪府枚方市で39.8℃と8月1日現在、今年最も高い気温を観測しています。東京都心では7月に猛暑日が13日あり、これまで最多だった2001年の7回の記録を大幅に更新しました。

また、東京の平均気温(1時〜24時の毎正時気温の平均)が28.7℃(これまで2004年と2001年:28.5℃)と約150年間の気温観測の中で、最も高い気温となりました。そのほかも100年以上の長い観測の歴史で1位を塗り替えた所が多くありました。横浜28.2℃(これまで2018年:28.0℃)、千葉28.3℃(これまで2018年:28.2℃)、仙台26.6℃(これまで2018年:25.5℃)、福島27.6℃(これまで2018年:27.5℃)。

7月27日に発表された、1か月予報の平均気温を見ても、8月も平年を上回る暑さが続く見込みです。引き続き、熱中症対策は万全にしてお過ごしください。

台風6号の進路に注意

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7月28日に発生した台風6号は、発達しながら月末にかけて、沖縄に近づきました。8月に入ってもしばらくは沖縄から東シナ海にとどまる見込みです。沖縄では長い期間、暴風や高波の影響を受けるでしょう。

予報円はまだ大きく、予報に幅はありますが、来週にかけて、九州に近づく可能性もあります。今後の台風情報にご注意ください。

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