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人口700人の山梨県小菅村が、エシカルウエディングで関係人口創出へ

  • 2023年8月2日
  • コロカル
東京から約2時間、地方創生の成功モデルとして注目を集める村

東京から約2時間、多摩川源流部に位置する、美しい自然に囲まれた山梨県小菅村。人々は自然とともに共生してきた文化から、森を守る活動が100年以上も前から続いており、小菅村の森林には天然記念物のニホンカモシカや野鳥、そして数多くの山野草が自生する美しい自然と日本の原風景がまだ多く残ります。

小菅村では美しい自然と文化を残していくため、村の情報発信基地〈道の駅こすげ〉の開業、村づくり会社・株式会社源の設立、県外の企業誘致、10万回近い再生数を達成し話題となった“ゲーム実況風” PR動画「小菅村オブザデッド」の製作など、地方創生に向けた数々の取り組みを村ぐるみで実施。地方創生の成功モデルとして全国から注目されています。

〈NIPPONIA 小菅 源流の村〉とTHINKSTHINKSがエシカルウエディングをスタート

小菅村で古民家再生によって誕生した分散型ホテル〈NIPPONIA 小菅 源流の村〉

小菅村で古民家再生によって誕生した分散型ホテル〈NIPPONIA 小菅 源流の村〉を運営する株式会社EDGEと、エシカルをテーマとしたクリエイティブエージェンシーの株式会社THINKSTHINKSと共同で、山梨県小菅村の全面バックアップのもと、小菅村を舞台とした婚礼事業が2023年7月にスタートしました。

今回のプロジェクトでは、エシカルウエディングを「良い関係性を構築するウエディング」と定義しています。具体的には以下3点を掲げています。

村民との交流や小菅村での滞在を通じ、ふたりの絆を育むウエディング

1.挙式をおこなったおふたりが、さらに家族の絆を深め、良い関係性が続くウエディング

2.今後小菅村がおふたりにとってふるさとのような場所となり、村と良い関係性が続くウエディング

3.今後も小菅村の美しい自然や文化が守られ、かつ村が持続的に運営できるべく関係人口創出を強化できるウエディング

村民との交流や小菅村での滞在を通じ、ふたりの絆を育むウエディング

「大家」に提灯を掲げ、「ご祝儀」の印にしています。

小菅村の郷土小誌によると、小菅村では結婚式のことを「ご祝儀」と言い、結婚式の当日、婿方は提灯とゴザを持って嫁を迎えに出て、そして道中で嫁と合流し、一緒に宴へ戻るという風習があったといいます。その風習はすでに数十年行われず久しいそうですが、今回その「ご祝儀」の日には、「大家」に提灯を掲げ、「ご祝儀」の印にしています。

結婚式を挙げるふたりは前日から小菅村に滞在

結婚式を挙げるふたりは前日から小菅村に滞在し、村人と婚礼の準備や家族だけの団欒の時間をゆっくりと堪能することで、「実家」のようにくつろいだ時間を過ごせます。

挙式前日には、希望にあわせてこの地ならではの体験を

挙式前日には、蕎麦打ちやお箸づくり、季節により漬け物づくりや野菜の収穫など、希望にあわせてこの地ならではの体験を提案。ふたりで準備したものは挙式当日に参列者様へふるまうことができ、おもてなしの気持ちとともに、村人との交流も深めることができます。

「結婚証明書」も小菅村の間伐材を使用した村人の手作り

また、「結婚証明書」も小菅村の間伐材を使用した村人の手づくり。「結婚証明書」には村人代表がサインをする欄を設けられており、少なくとも村人ひとりが必ず立ち合い、ふたりを祝福する約束となっています。そして挙式当日、村の人々にも祝福される古来からの開かれた「ご祝儀」で未来に向かって結婚するふたりの縁を結びます。

ここで挙式を行ったふたりは特別村民として、村の役場に登録されます。

さらにここで挙式を行ったふたりは特別村民として、村の役場に登録されます。その「特別村民登録証」に役場で押印するまでが、挙式の流れです。

小菅村に伝わる食文化を、現代風に解釈した祝膳と婚礼の料理

小菅村に伝わる食文化を、現代風に解釈した祝膳と婚礼の料理

〈NIPPONIA 小菅 源流の村〉のヘッドシェフの鈴木啓泰氏は、小菅村に伝わる結婚式にまつわる食文化を村の高齢者の方々に取材し、その食文化を継承したメニューを現代風にアレンジした料理を提案しています。小菅村名産の川魚や、村人が手塩にかけて育てた旬の野菜など、その季節の土地の味覚を存分に引き出した創作和食が揃います。

「祝い膳」は、今回のエシカルウエディングプロジェクトのために小菅村の間伐材を使用し、村でつくられた「折敷(おしき)」の上に盛られ振る舞われます

また最初に振舞われる「祝い膳」は、今回のエシカルウエディングプロジェクトのために小菅村の間伐材を使用し、村でつくられた「折敷(おしき)」の上に盛られ振る舞われます(結婚式に参列された方は引き出物として持ち帰ることが可能)。折敷とは木製の角盆で、村内の集落ごとに保管され、祝い事があるたびに、使用されてきました。

【ウエディングプラン イメージ 】

・初日 

おそば打ち/野菜収穫/村の散策 など

お部屋   家族のお時間/「小菅の湯」で温泉

お部屋   家族水入らずのお食事「季節のお鍋」

・2日目(結婚式当日) 

お部屋   村人が炊くお赤飯とともに朝食

お部屋   お仕度

小菅村の森 村人代表と立会のもと人前式

役場    特別村民登録

レストラン 祝いの宴(お食事)

ラウンジ・庭 鏡開き

       締めのご挨拶

お部屋   竹の葉弁当でごゆっくり

※ご友人とお部屋で二次会なども

・3日目 

お部屋   朝食 /チェックアウト

築150年以上と言われる地元名士の邸宅を改修した「大家(おおや)」と呼ばれる古民家ホテルの〈NIPPONIA 小菅 源流の村 大家〉

「700人の村がひとつのホテルに」をコンセプトに、築150年以上と言われる地元名士の邸宅を改修した「大家(おおや)」と呼ばれる古民家ホテルの〈NIPPONIA 小菅 源流の村 大家〉。そして村人が運営する施設、神社、畑、村役場の協力のもと、これから結婚し家庭を築くふたりに、東京より車で2時間弱の“自然豊かなふるさとを持つ未来”を提案しています。

information

NIPPONIA 小菅 源流の村 大家

住所:山梨県北都留郡小菅村3155-1

Tel:0428-87-9210

Web:〈NIPPONIA 小菅 源流の村 大家〉エシカルウエディング公式ウェブサイト

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writer profile

Riho Nakamori

中森りほ

なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。

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