「世界で一番美しい蝶図鑑」。
図鑑とのタイトルですが、英語タイトルは、The most beautiful photographs of butterflies という写真集的な本。A4変形大判160ページ、見開きに1枚から4枚の写真で構成、見応えのある本です。解説、英名、学名、写真撮影地、撮影データなどの情報も満載です。価格も体裁や内容の割に，2970円〔税込）と、抑えられています。
あとがきより
蝶の世界は多様性の世界であるという著者の考え方の元、できるだけ多くの種やグループの写真を掲載するように努めた。有名種や美麗種は網羅したかったが、全て自分の撮影した写真で構成したので、かなわなかった部分もある。とはいっても，それは少数である。本書に収めた写真はここ20年ほどでデジタルカメラで撮影したものが多いが、30年近く前のポジによる撮影のものも含まれている。
本書では日本の蝶と、世界の蝶とを区別することなく収めた。日本は基本温帯に属するが、南北に長く、高山には亜寒帯地域の蝶もいるし、沖縄には亜熱帯地域の蝶がすむので、多様性の高い地域である。地域により蝶の種類は異なるが、多様性が最も高い地域は熱帯雨林である。ページ数にも限りがあるので、日本のもの以外は熱帯地域の蝶が多くなったのは、やむを得ないところである。
蝶は飛んでいる姿が美しいと思うので、できるだけ多く飛翔する姿の写真を選んだ。しかし、翅の表と裏でまったくちがう色や模様の種については、止まっている姿の写真も取り入れた。
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