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海野和男のデジタル昆虫記

広報こもろ連載 2017年2月号 ヤマガラ

広報こもろ連載 2017年2月号 ヤマガラ
2020年12月10日

 ヤマガラはとても人なつっこい鳥だ。東京では昔は縁日でおみくじを小鳥に引かせる遊びがあったが、小諸ではどうだったろうか。それほど良く人になれる鳥である。小諸では一年中見られるが、特に餌の少ない冬場は庭やベランダなどにやってきて餌をねだることもある。ずいぶん前のことだが、冬の間ヒマワリの種をベランダにおいていたことがあった。すると毎朝ヤマガラがやってくる。餌がないと催促するように窓をつつく。
 今では餌はやっていないが、それでもすぐ近くまでやってきて、物欲しそうな顔をしている。ぼくの暮らす別荘地では餌を与えている家が何軒かあるのではと思う。シジュウガラやヤマガラなどの混群が1日に何回かやってくる。たぶん、餌がある場所を覚えて、餌をくれる家をまわりながら暮らしているのだと思う。
 暖かくなって、虫などが多くなると巣作りをする。雨戸の中に巣を作られて開けられなかったなどと言うこともあった。ただその時期は外に食べ物がたくさんあるので、あまりヒマワリの種にはこなくなる。

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