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海野和男のデジタル昆虫記

広報こもろ連載 2016年4月号 ベニシジミ

広報こもろ連載 2016年4月号 ベニシジミ
2020年12月01日

広報こもろと言う雑誌に小諸日記を連載している。読む機会はないだろうと思い、今月の前半は2016年の連載をwebの小諸日記に掲載することにした。
ベニシジミは紅色が鮮やかな小さなチョウだ。いろいろな花で蜜を吸うが、タンポポ、ナノハナ、ヤマガラシなどの黄色の花が特に好きなようだ。まるで、自分の紅色の姿が黄色の花とよく似合うことを知っているかのようだ。
春から秋まで何回も発生するから、冬をのぞけば早春から秋遅くまで見られる。けれど春に見るベニシジミは色が特に鮮やかで綺麗だと思う。日当たりの良い場所が大好きで、草むらや道端など、小諸ではどこででも見られるチョウだ。幼虫がスイバやギシギシといったタデ科の植物を食べるので田んぼの畦などでもよく見かける。
シジミチョウの仲間は一般に触角が白と黒の斑だが、ベニシジミでは特によく目立ち、それがアクセントとなって可愛らしく見える。葉の上に翅を半開きにしてとまっていて、他のベニシジミが来ると追いかけていくものもいる。これはメスを待ち構えているオスで、メスを見つけると、すごいスピードで追いかけていく。メスがとまると後から翅を小刻みに振るわせて、求愛する。時にはメスが産卵するのを妨げてしまうけれど、オスは求愛に一生懸命、メスは卵を産むのに一生懸命だ。写真はヤマガラシの花にとまるベニシジミ

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