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海野和男のデジタル昆虫記

ベアタミイロタテハ Agrias beatifica

ベアタミイロタテハ Agrias beatifica
2020年01月02日

 アグリアスの分類は人によって異なる。4種にしたり.10種にしたりする。それはアグリアスの変異がまことに多様であるからでもある。ベアタミイロタテハも独立種にしたり、ヒューイットソニウスミイロタテハの亜種にしたりする(Agrias hewitsonius beata)。10種に分けた場合、ぼくは今までに今までに撮影できていない2種のうちの1種で、今回是非とも撮影したかった。
 前回は見るには見られたが撮影はビデオのみ。残念ながら今回も野生のものは見られなかった。驚いたことに今では飼育が行われていた。最近、ペルーではハイブリッド作りが盛んで、ベアタミイロタテハのメスは他の様々なミイロタテハと交尾させると雑種ができる。しかもオスもメスも大型の立派な個体が羽化している。そのためにベアタミイロタテハは多く飼育されるのだろう。
生物界でこのような例は希で、ミイロタテハはまだ進化の途中で、種として確立していないのではないかと思う。いずれにせよ、種とは何かを考える時に、極めて興味深い事実である。写真はメス
ベアタミイロタテハのスローモーション飛翔動画をアップしました
1/19、14時〜16時半「熱帯に昆虫を追って50年」という写真講座が四谷の現代写真研究所であります。ふるってご参加下さい。

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