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海野和男のデジタル昆虫記

キャノンTLB CANON TLB 1974

キャノンTLB CANON TLB 1974
2019年03月02日

今月の小諸日記もしばらく昔のカメラの紹介と、そのカメラで撮った自然写真で行きます。もうすぐ海外で、その間は2月に出かけたタイの写真を掲載します。

 確か2002年に、東京へ戻った時にEOS1Dの展示会へ行った。その帰り中古カメラ屋をのぞいたらキャノンTLbというカメラがあった。レンズ付きで9000円という安さに引かれ、つい買ってしまった。若いころぼくはキャノンのごついデザインが嫌いだった。兄はキャノネットを使っていたが、ぼくがキャノンを使うようになったのはEOSが発売されてからだ。だから古いキャノンの一眼レフについては、知識をほとんど持ち合わせていない。
 それでもマクロは興味があったので15年ぐらい前にFLベローズの中古を買った。セミオートマチックで使える優れたベローズでびっくりした。しかしそれをつけるカメラは持っておらず、改造用にと思って買ったのを、そのままにしていることが気がかりだった。いつか買わねばと思っていたので、思いついたときがよいチャンスである。
 TLbは1974年に輸出専用の廉価なカメラとして売り出された。評判の良かったFTBに似ているが、セルフもホットシューも省略され、シャッターも1/500までしかない。TLという1968年からあった輸出用カメラの新しいバージョンであったらしい。評判が良かったのか国内でも1976年に発売している。
 FTBはTLの進化したカメラであるからTLBのお兄さんと言うことになる。FTBにあるセルフタイマーはTLBでは絞り込みレバーである。そんなところを省略しても、それほど廉価になるとも思えないが、当時の価格、32300円という値段相応に装備を落として、アメリカで他メーカーの安い機種に対抗したのだと思う。撮影し心地はなかなか良い。ともかくスペックや値段の割に立派でしかも丈夫そうだ。当時のアメリカ人好みかもしれないと思った。このカメラで撮った写真はこちら

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