ルソン島の山岳地帯
2018年03月19日
1969年の写真である。この山の上でベンゲットアゲハに出会った。当時も山の上までキャベツ畑が広がり、森林は遙か下の谷にある。ここで、ジュラルミンのカメラケースを金属探知機が入っていると思われ、農民につかまり、村長の家に連行された。良い想い出であるが、当時は日本軍が敗走してからまだ24年しか経っていなかったのである。戦後生まれのぼくにとっては、遙か昔のことだったが、実際日本軍に親戚を殺された人たちにとっては24年というのはついこの間のことのようであったのだろう。それから49年経っている。現地や人々の感情はどんな風に変わっているのだろうか。