タナラタの町をはじめて訪れたのは1969年3月。
その日はクアラルンプルから日帰りの旅だった。高速道路はまだなく、タナラタまでは5時間以上かかる。
実はその日はタナラタまで行くつもりはなかったし,タナラタそのものを知らなかった。13マイル地点(21km)地点でアカエリトリバネアゲハを撮影していたら,バタフライキングと名乗るおじさんが現れた。タナラタまで来ればたくさんチョウがいると行って,乗せてくれるように頼んだ。
タナラタのそのおじさんの家へ行った。沢山いると言ったのは標本の話だった。チョウがたくさんいるわけではなかった。タナラタまではおじさんに会ってから1時間以上かかった。その男は,戦争中山田大佐のコックをやっていたといった。坂口浩平さんが出したバイオリンムシを探すようにと言う依頼状を見せてくれた.図入りでサルノコシカケと,その中にいる蛹の絵が描いてあった。30分ほどいて帰路についた。
海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見
プロフィールページのアドレスへ
掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2025 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.