新しい本が出版されました。虫の目になってみた: たのしい昆虫行動学入門というタイトルです。
副題に楽しい昆虫行動学入門とあるように、昆虫の行動を見て、虫たちがどんなふうにこの世界を認知しているのだろうという視点でまとめたものです。
NHK人間講座で「虫たちの地球」というタイトルで2003年にお話しした内容を元にした新書の「昆虫の世界へようこそ」を底本としていますが、今回の副題に即して全面的に書き直しました。編集者の方が「昆虫の世界へようこそ」をたいそう気に入って頂き、出版することができました。個々の事例より、ものを見て、考えるという視点を気にいられたようです。ありがたいことです。恩師の日高敏隆先生の「昆虫という世界」には及ばないと思いますが、そのような視点で書きました。
前の新書の約1/3をカット。採用した原稿も手を入れ、新たに4万字以上を書き加えました.写真は90%新規です(なんと、前の本は銀塩写真が多かった時代でした)。今年のタイで見たチョウの擬態の話や紫外線で見る昆虫の世界を可視化しようという試みなども入れました。
虫の目というのは虫の目レンズのことではなく、紫外線、複眼など、虫と人間の視覚の違いなどを現しています。昆虫が世界をどんな風に見ているのだろうかというお話しです。
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