今年の春にオリンパスから出たTG-4は、TG-3にRAWモードが付いたカメラだ。基本性能はTG-3とさほど変わっていなかった。
けれどTG-3もTG-4も、とても良くできたカメラで、基本性能はこのクラスとしては十分だ。TG-4はいつもポケットに入っていて、野外での1cm以下の昆虫のマクロ撮影は、ほとんどTG-4で行った。
11月に深度合成モードがEM-1にも搭載されたが、TG-4にも深度合成機能がある。ツノゼミのように5mm〜7mm程度の小さな被写体は、手持ちではEM-1ではちょっと難しく、TG-4の深度合成の方がうまく撮れるのではないかと思う。もともと撮像素子が小さいので、被写界深度も深く,深度合成しなくてもピントあわせに留意すれば、細部までわかる写真が撮れる。魚露目をつけての広角マクロ撮影も相性がとてもよい。
野外での簡便なマクロ撮影にTG-4よりすぐれたカメラは、今の所無いであろう。このカメラを手に入れただけで昆虫撮影が楽しくなること請け合いだ。子どもにこんなカメラを持たせたら、虫好きになるだろう。
マクロモードなどで設定が十分保持されないなど、使い勝手には若干不満もあるが、EM-1であれだけ素晴らしいソフトをファームアップしてくれたオリンパスだから、と密かな期待もする。まだまだ使いたいカメラである。
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