オリンパスのE-M1などに付属する小型ストロボを分解して、レンズの真上から照射できるようにした。分解してみると基板と発光管は3本の線で繋がっているだけだった。最近のストロボは複雑なのでこのような改造をしにくかったが、この付属の小型ストロボは、カメラ側で機能を設定するので、ストロボそのものは非常に簡単な構造になっていた。ただ、小さいので改造には危険が伴う。コンデンサーに電気がたまっていれば、感電の恐れがある(数百ボルトと極めて高電圧)。
改造に使ったストロボは使っていなかった古いもので、幸い感電しないですんだ。感電のリスクが極めて大きいことに留意しなければならない(コンデンサーの電気を完全に放電してからでないと触るのも危険だと思う。)メーカーは勿論、こんな改造はして欲しくないし、何か起こってもなんの責任もない。
ただこのようなストロボで、発光部が2個繋がっていれば、極めて小型で軽いマクロストロボができる。いずれ、作ってみたいとは思っているけれど・・・。
このようなレンズの上から発光させる1灯式マクロストロボを昔初めて作ったのは栗林さんだと思う、1970年代初期かと思う。今のマクロストロボは、全てその延長線上にある。ぼくも1980年代のフイルム時代はペンタックス645にズイコーマクロ80mmを付けて、ペンタックスのストロボを改造した1灯式のマクロストロボを使っていた。
写真は、このストロボを付けた60mmマクロ(クローズアップレンズも装着)で撮影したクロオオアリ
海野和男の昆虫撮影テクニック・増補改訂版には昨年暮れ頃から発表された機種を使った写真もかなり多く載せています。
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