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海野和男のデジタル昆虫記

オオハナアブの顔を大写しする

オオハナアブの顔を大写しする
2013年11月03日

 30年も前に作られたオリンパスOM用のマクロ80mmは、専用チューブと組み合わせて使い、普通の写真もとることができるが、等倍での撮影で最も画質が良くなるレンズだ。等倍で絞って撮影した時にフイルムではほとんど破綻せずに素晴らしい画質のマクロ写真をとることができた。専用のクローズアップレンズがあり、併用すると2倍で撮影できた。
 この組み合わせは素晴らしく、当時のあまり良くないテレコンを使っての拡大とは雲泥の差であった。
 クローズアップレンズでの拡大はF値が暗くならないから、すこぶる具合がよい。ところが一般のクローズアップレンズというのはほとんど使い物にならないものが多く、絞りを開ければまるでソフトフォーカスみたいというのが多い。
 このクローズアップレンズはレンズがとても小さいので、口径の大きなレンズではけられてしまい。あくまでも80mmマクロ専用で、80mmマクロとの組み合わせで良い画質を得るものだ。
 そのレンズをマイクロフォーサーズの60mmマクロに付けてみた。レンズが出っ張っているのでクローズアップレンズを逆さ付けした。F16に絞って撮影してみたが、60mmマクロに付けることで2倍まではいかないが近い倍率まで行く。画質は80mmマクロに付けたよりは良くないと思うがまずまずのもの。アリなどを撮るには便利そうだ。オオハナアブの顔を撮ってみた。上はノートリ、下は別の写真だが同じオオハナアブの複眼をピクセル1/2倍でトリミングしたもの。
 今週7日から小川町のオリンパスギャラリーで高嶋 清明 写真展「昆虫空間」がはじまる。ぼくのところで長く助手をつとめてくれた高嶋君の初の個展である。深度合成による超アップと飛んでいる昆虫の撮影にはまっているという。彼は文科系の出身だが、ぼくよりも科学的なところに興味があるようだ。超アップでも、ぼくは虫が大きかったらという視点だが、彼は構造の仕組みに興味を持つのである。そんな写真が60枚以上も展示されるらしい。昆虫写真に興味のあるなしにかかわらず是非ご覧頂きたいと思う。

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