オリンパスOM-D E-M1が発表された。カタログ撮影のためにβ機を使った。見た目にはOM-D E-M5にグリップを付けた感じだが、よく見れば随分と異なるまったく新しい機種だった。グリップが大きく.大型レンズをつけた時にEVFが見やすそうだと思った。
従来のオリンパスのミラーレスは、大型レンズを付けると使いにくかった。グリップがないからだ。だから前機種のE-M5ではEVFを使うことはほとんどなかった。もともとミラーレスは液晶で見て撮影するのがぼくのスタイルだったこともあるが、E-M5ではフォーサーズのレンズを付けると持ちにくかった。
今年、E-P5が出て、新しいビューファインダーを付けるとかなり見やすくなった。フォーカスポイントが小さいものを選べるのも気に入った。けれどフォーサーズ用の50-200を付けると、やはり持ちづらく、結局ビューファインダーは使わないことになってしまった。そのEVF-4は236万ドット、タイムラグが0.032秒とかなり短いので、このファインダーを載せた新機種がでるのではと思っていた。だからE-M1を見せられた時もあまり驚かなかった。フォーサーズレンズをうまく使えるかが、一番心配したところだ。
E-M1は、まず小さいフォーカスポイントが選べるので安心した。50-200を付けてファインダーをのぞくと、なかなかしっくり来る。EVFも見やすかったので50-200とマクロでは、ほぼ全てEVFを使用した。重い50-200をつけても大型のグリップは持ちやすい。驚いたのはフォーサーズ用の50-200mmが、最後のフォーサーズカメラになったE-5と比べても遜色のないぐらい素早くピントが合うことだった。
アナウンスによればオリンパスからは今後は光学式ファインダーの一眼レフは作らないらしい。ちょっと残念なことではあるが、50-200mmを使った限りでは、E-5よりも高画質な絵をつくってくれる。飛んでいるチョウは狙いにくいが、慣れれば大丈夫かもしれない。
この機種は長らくオリンパスファンだったEシリーズのユーザーに対してのオリンパスなりの回答で、ケアでもあるのかもしれない。恐らくはAFでE-5同等以上を目指したのだと思う。
シャッターはSAFなら秒10コマ。連写にはあまり慣れていないので、その速さに戸惑ったが、どれくらい連写ができるかを試してみると、最新のカードでRaw+jpgでなんと30枚以上が撮れた。バッファーが十分あるのだろう。飛び立ったチョウなどは,連写を使えば案外ピントが合って写りそうだが、飛ぶチョウは数枚の連写で決めた方が,撮った感があるのだが、結果は10コマ連写がよいかもしれない。
産業用高速度カメラで撮影したルリモンアゲハの吸水ハイスピード動画を動画一覧にアップ
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