陸中のチョウセンアカシジミ、もう20年以上も会っていないので、宮古市の保護地域へ出かけた。
ちょっと誤算があったのは、まだ発生が初期であること。又、聞くところによれば、それほど数が多いわけではないという。ぼくはてっきり小国のようにワンワン飛び交っているものと思い、高速度カメラで求愛などを撮影しようと、午後遅い時間の活動期に現場に着いた。本当は13時までには到着し、場所の確認などをする予定だったのだ、朝に滝沢村でゼフでも撮れないかと探し回って時間をつぶしてしまい、到着が3時という有様だった。
いたのは、ほんの数匹で、3時半頃に飛びはじめたが、すごく速くてお手上げ。しかもちらっと見えるだけ。オスだが小国のものよりオレンジ色が明るくよく目立つ。
4時半頃になってようやくとまった。見ると小枝にアリがいてどうもアブラムシがいるらしい。歩き回って、口吻を伸ばしていた。70-200に2倍テレコンだから400mm。DXフォーマットなので600mm相当。さらに800万画素程度をトリミングしてようやくこの大きさになる。
撮影していたらご老人から声をかけられた。「調査ですか、トネリコ邪魔なので切って欲しいんだがなー」。地元の人にはかってに木が切れないという不満もあるだろう。そうした宝物が地元にあるのは素晴らしいことなんだという理解を深める活動も重要なことなのだと思った。
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