海野和男のデジタル昆虫記

フィールドガイド 身近な昆虫識別図鑑

フィールドガイド 身近な昆虫識別図鑑
2013年05月02日


 昨年の暮れから、毎日のように写真選び、原稿書きをしていた本が今月発売される。フィールドガイド 身近な昆虫識別図鑑だ。
 フィールドガイド 日本のチョウ同様に,見分け方のポイントなどを図示している。1冊で全ての昆虫の概要が分かる本が欲しいと,自然観察会などで良く言われた。ただ、日本の昆虫は3万種ぐらいもいて、その全てはとても不可能だ。けれど、この虫を探したいと思わなくて,見つかる昆虫はそれほど多くはない。この本では5mm以上の大きな昆虫を中心におよそ1400種ぐらいの虫を扱った。選んだ基準は普通種と,珍しくても有名な昆虫だ。写真はフィールドでの写真で,とまり方などが分かる写真を選んだつもりだ。
 昆虫マニア向けではなく、あくまであまり昆虫に詳しくない人が使えるようにと考えた。例えばオニヤンマとオナガサナエなど、トンボの専門家なら間違えるはずのない昆虫でも一般の人にとっては同じに見えてしまう。そのような種類はグループが離れていても,同じページで取り扱った。ハチとアブも同様である。ハチとアブはまったくちがう仲間だが、この本では続けて見られるページに配置した。だから、昆虫の専門家には何だと言われそうな分類順になっている。北海道にいるものと,本州のものが近縁な場合、片方だけ図示して,北海道で見たら・・・・。というような説明になっている。
 ガは昼行性のものを中心にごく少数だけ載せた。というのはガの種類は多すぎて,最低500種ぐらい載せないと意味がないかなと思ったからだ。夜行性のガに関しては 「灯りに集まる昆虫たち」を参照して頂きたい。
 たくさん種類を載せたのは甲虫、チョウなど目立つ昆虫だ。そして、グループごとの特徴なども載せたので、見つけた昆虫が何の仲間であるかを知って頂くことに力を注いだ。

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