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海野和男のデジタル昆虫記

スーパーマクロの7倍でマルチフォーカス

スーパーマクロの7倍でマルチフォーカス
2013年02月14日

 Tough TG-2のスーパーマクロは光学で7倍相当、超解像ズームで14倍相当まで拡大ができる。光学のほぼ最大倍率で、ホウセキゾウムシの標本を撮影してみた。
 コンデジとしてはなかなかの描写と思う。この倍率は従来キャノンのAPSCサイズの一眼レフにMPE65という高倍率専門マクロを使っての撮影、もしくはベローズに20年以上前の拡大専用レンズをつけたり、ファーブルフォトなどの顕微鏡のようなものを使っての撮影しか不可能であったから、一般の人にはとても難しい領域であった。上が19枚のマルチフォーカス、下がそのうちの目にピントが合った1枚。ピントの浅さが良くわかると思うが、これとて実はMPE65と比べればずっと深いのだ。MPE65でこのピントは恐らくF16まで絞って出るかどうかといったところだ。
 とは言っても、さすがにこの倍率では被写界深度は極めて浅い。そこで19枚の写真を撮影し,深度合成をした。今まで知らなかったがTG-2はAFロックがあるので、微動装置を使ってのカメラの移動は楽である。蛍光灯での照明で、iso200で1/25のシャッターが切れた。
 一般的にはTG-2は価格は高い。アマゾンでは44480円。ヨドバシでは49800円。ポイントを考えればほぼ同じ値段か。
 この価格が高いと思うか安いと思うかは、使用目的でずいぶん違うと思う。例えばチョウの卵などをある程度大きく撮りたいと言う人には安いし、そんな小さなものは撮らないという人は、安くなっているTG-1で良いのである。例えばペナンのバタフライファームでぼくがシジミチョウの幼虫を撮っているのを見た女子職員が(彼女は一眼レフにマクロで、5mmぐらいのものを撮ろうとして苦労していた)値段はいくらと聞くので4万円ぐらいかなと言ったら、安いとびっくり。たぶん会社で購入することになったと思う。
 TG-2に魚露目を付けて撮影したカレハカマキリの動画をアップしました。

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