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海野和男のデジタル昆虫記

マイクロフォーサーズ用の新型レンズ、LUMIX 35-100mm/F2.8

マイクロフォーサーズ用の新型レンズ、LUMIX 35-100mm/F2.8
2012年11月06日

マイクロフォーサーズ用の新型レンズ、LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S. が発売されている。防塵防滴、手ぶれ補正を備えたレンズだ。
 35-100mmといえば、35mm判換算70-200mmだ。フルサイズ一眼レフ用の70-200、F2.8に近い性能のレンズが小型で手に入るわけだ。ただボケの大きさは開放でフルサイズの70-200F4と同じと言うことになる。ただし、F2.8だから速いシャッター速度が切れるという有利さがある。重量は360gとフルサイズ用の1.5kg程度と比べれば極端に軽い。価格はフルサイズ用の1/2強といったところ。
 従来からフルサイズ用の70-200F2.8は、ニコンやキャノンのものは評判がよい。けれど、重量が1.5kgほどもあり、最短撮影距離が長く、チョウの撮影など,近距離の被写体には向かない。スポーツや風景。野鳥を撮影する人には結構人気がある。野鳥撮影では1.4倍テレコンを使い望遠側で280mmF4レンズとして使う人が多いようだ。残念ながらマイクロフォーサーズにはテレコンが無く、そういった使い方ができない。マイクロフォーサーズこそテレコン利用で手持ちでバンバン撮影したいのだが・・・
 ニコンからは70-200F4がまもなく発売。結構、高級レンズで実売15万近くするようだ。こちらは使ったことがないが、重量850gとフルサイズ用の70-200としては大変軽量だ。パナソニックの35-100F2.8とニコンの70-200F4の2本の最短撮影距離を比べてみると、パナの35-100は80cm、ニコンは1m。ただし最大倍率を見るとパナはフルサイズ換算で0.2倍、ニコンは0.36倍だ。レンズ設計の問題なのか、パナの最大倍率が低い。
 MTF曲線などを見るとパナソニックの35-100mm/F2.8は素晴らしく良い,この手のレンズとしては最高水準に近いと思う。夏に発売前のレンズを使ったが,確かに性能は一級だ。野鳥や昆虫ではなく,風景を良いレンズで撮りたいと言う人に、14-35F2.8との組み合わせでよいと思う。
 撮影倍率が低いので、昆虫や野鳥向きではない。なぜもっと大きく写せないかと歯がゆい思いをする。このレンズは野鳥や昆虫撮影はたぶんメーカーも想定していないのだろう。けれどズームでF2.8通しは魅力だ。これでフルサイズ換算の撮影倍率がニコンの70-200F4より大きければ良いのにと思った。
写真は35-100F2.8 で撮ったウチワヤンマ(絞りF4.5)

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