CX6の絞り優先モードでは絞り開放と小絞りという2段階のみの設定が選べる。これは昆虫写真を撮る人には朗報だろう。マクロ域ではピントが浅いので、一眼レフではある程度絞り込むのが普通。コンデジでは絞り開放でも一眼レフでかなり絞り込んだような表現になる。絞ってコンデジならではの被写界深度をさらに増大させて、一眼レフでは撮れない写真を撮るのが、昆虫カメラマンの一つの方向でもある。
コンデジではそもそも被写界深度が深いので、最近のデジカメは小絞りボケをおこさないように絞りがあっても実はNDフイルターによる調節という機種も多く、絞ることによって被写界深度を増すと言った使い方ができる機種は高級機以外はほとんどない。もっとも開放でもコンデジのレンズは解像力が高いことが知られている。それだけレンズ設計がよいのである。
CX6では2段階だが機械式の絞りがあるので、はたしてどれくら被写界深度が増すのかが興味があった。同じリコーのGXRのS10ユニットや、GX200、GRデジタルにはちゃんとした絞りが付いているので、それとの比較はどうだろうかと気になった。
CX6ではFnボタンから簡単に開放と小絞り替えられる。小絞りはズーム域によって絞り値が変わる。細かくは調べていないので、個人的な印象ではあるが、GRデジタルなどと比べると、小絞りでも被写界深度の増大は少ないように思う。それでも確かに被写界深度は増大していることがわかる。写真は広角端での撮影。上が開放、下が小絞り。
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