アル諸島のワヌンバイはウォカム島(ウオカン島?)とコブロール島を分ける川のような水路にあった。
1980年2月12日薄暗くなりかけた頃、雇った船はワヌンバイの村が見える場所に停泊した。村からすぐに小舟がやってきた。物々交換ためである。持ってきたものは腐った卵と生きているトリバネアゲハの蛹などであった。トリバネアゲハの蛹が出てきたのには驚くと同時に喜んだ。というのは、ウオーレスは19世紀の中頃、この村に滞在してトリバネアゲハなどを採集いるからだ。それ以来、この村はトリバネアゲハを買いに来る人がいるのだろう。こちらからは確かビーズなどを渡したと思う。ずいぶん昔である。
アル諸島に住民はおおむねパプア系である。けれど沿岸部ではマレー系や中国系の人もいる。
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